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DPF洗浄は自分でできる?方法やデメリット・注意点を解説
CATEGORY:DPFコラム
DPF(ディーゼル微粒子フィルター)は、ディーゼル車にとって欠かせない排気ガス浄化装置ですが、車両を使用し続けるうちにススやアッシュが溜まり、性能が低下してしまいます。そこで必要になるのが「DPF洗浄」です。
最近では、自分でDPF洗浄を試みる方も増えてきていますが、果たして本当にDIYで対応できるものなのでしょうか?
今回の記事では、DPF洗浄を自分で行う方法や、その際に注意すべき点などを解説します。
トラックのDPF洗浄は自分でできる?
トラックのDPF洗浄は、一定の知識と道具があれば自分で行うことも可能です。作業としては、DPFを車両から取り外し、専用の洗浄液や高圧洗浄機を使用して内部に溜まったススやアッシュ(灰分)を取り除く手順となります。
最近では、DIY向けのDPFクリーナーや専用洗浄剤も市販されており、整備スペースが確保できる環境であれば、個人でもチャレンジすることはできるでしょう。
とはいえ、正しい知識がないと、様々なトラブルが発生するリスクもあるため、事前の情報収集や準備は欠かせません。
DPF洗浄を自分でやる方法
ここでは、DPF洗浄を自分でやる場合に必要な道具や、実際の作業手順を簡単にご紹介します。
準備するもの
DPF洗浄を行う際には、以下のような道具や資材を準備しましょう。
工具一式(スパナ・ソケットなど):DPFを取り外すための基本工具
防塵・防護具:手袋、保護メガネ、マスクなど
洗浄液(DPFクリーナー):市販のDPF専用洗浄剤
バケツやコンテナ:洗浄液に浸すための容器
高圧洗浄機(または水道ホース):フィルター内の汚れを洗い流す
エアガン(またはドライヤー):乾燥させるための送風機器
敷物・作業台:屋外での作業スペース確保
方法・手順
①エンジンを停止し、車両が冷えていることを確認
高温状態での作業は危険です。エンジンや排気系が冷えてから始めましょう。
②DPF本体の取り外し
車体下部などに取り付けられているDPFを工具で慎重に取り外します。その際、配線やセンサー類の取り扱いには注意しましょう。
③洗浄液への浸け置き
取り外したDPFをバケツやコンテナ等に入れ、専用クリーナーを注ぎます。1〜2時間程度浸け置きし、ススやアッシュの分解を促します。
④内部洗浄
浸け置き後、高圧洗浄機や水道ホースでフィルター内部を丁寧に洗い流します。反対側からも水を流すようにして、詰まりを取り除きます。
⑤乾燥させる
十分に水を切った後、日陰で自然乾燥するか、エアガンなどでしっかり乾かします。
⑥再取り付けと確認
完全に乾燥したDPFを車両に戻し、取り外した配線やセンサーを元通りに接続し、エンジンを始動し、警告灯や異常の有無を確認します。
DPF洗浄を自分でやるデメリット・注意点
DPFは排気系の一部であり、取り外しや洗浄作業にはある程度の知識と適切な工具の使用が必要です。誤ってセンサーや配線を損傷した場合、修理費が高額になる可能性もあります。
また、市販の洗浄液や高圧洗浄だけでは、内部に蓄積したアッシュ(灰分)まで完全に除去することは難しいことが多いです。ススはある程度落とせても、アッシュが残っているとすぐに再詰まりを起こす原因になります。
さらに、洗浄後にDPFが十分に乾いていないまま取り付けてしまうと、エンジントラブルや再度の警告灯点灯を招くリスクもあります。作業後の確認や管理にも注意が必要です。
DPFは車両の性能や燃費に関わる重要部品でもあるため、正確な洗浄と判断が求められることは頭に入れておく必要があります。
業者に依頼するメリット
DPF洗浄を自分でやることに不安がある場合には、専門業者に依頼したほうが賢明です。専門業者では適切な洗浄装置や薬剤を使用し、ススだけでなくアッシュまでしっかり除去することが可能です。洗浄結果を「差圧値」などで数値化し、レポートとして提供してくれる業者もあり、成果が明確で安心できます。
また、取り外しや洗浄、乾燥、再取り付けまでを一貫して任せられるため、誤作業のリスクを回避できます。再発防止のためのアドバイスや、他部品の点検も併せて行ってもらえるケースもあります。
自分で行う際にありがちな「部品の破損」や「取り付けミスによる排気漏れ」といったトラブルも防げるため、確実なメンテナンスが可能になります。
トラックのDPF洗浄を依頼するなら
トラックのDPF洗浄を依頼する場合には、ぜひ「富士商DPFサポート」のご利用をご検討ください。特許取得済みの独自洗浄技術を用いて、DPF内部に蓄積したススやアッシュの徹底的な除去が可能で、新品同等レベルまで性能を回復させる「回復保証」付きですので、安心してご利用いただけます。
洗浄後に「洗浄検査報告書」を発行しており、効果を数値で確認できるのも魅力です。通常の洗浄では難しい酸化触媒の洗浄にも対応し、燃費改善や排気性能を向上させることもできます。全国対応で、DPFの発送から洗浄・返送までスムーズなワンストップ対応が可能ですので、再生エラーやランプの点灯でお困りの場合には、ぜひ富士商DPFサポートにご相談ください。
DPF洗浄は自分でもできるが…
DPF洗浄は自分で行うことも可能ですが、専門知識や適切な道具が必要で、作業には一定のリスクが伴います。方法を誤ると、かえってDPFを傷めたり、再生機能が正常に働かなくなる可能性もあります。また、分解・洗浄後の再組立てにも注意が必要です。
確実な効果と安全性を求めるなら、実績ある専門業者に依頼するのが安心です。トラックのDPF洗浄を自分で行うかどうかを検討されている方はぜひ参考にしてください。