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【DPF】フィルター交換の時期・費用を解説!洗浄との比較も
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ディーゼル車の排気ガスに含まれる有害物質を除去するDPF(ディーゼル微粒子フィルター)は、使用し続けるとフィルター内部にススや灰が蓄積し、性能が低下していくため、定期的なメンテナンスや交換が必要になります。
この記事では、DPFの仕組みをはじめ、フィルター交換の時期、かかる費用などを解説し、DPF洗浄についても触れていきます。交換を検討されている方や、DPF関連の不具合でお悩みの方はぜひ参考にしてください。
DPF(ディーゼル微粒子フィルター)とは?
ディーゼルエンジン車の排気ガスに含まれるススや灰などの微粒子をフィルターで捕集し、大気中への排出を低減する役割を担っているのがDPFです。
多孔質のセラミック素材のフィルターで、排気ガスが通過する過程で有害物質を捕集します。一定量たまったススや灰は、高温で燃焼させる「再生処理」によって除去されますが、再生が不十分だとフィルター内に灰分などが蓄積し、詰まりや性能低下の原因になります。
DPFの性能が低下すると、排気ガスの浄化能力が落ちるだけでなく、燃費の悪化やエンジンへの負荷増加、加速力の低下などにつながります。最悪の場合、出力制限がかかり、走行に支障をきたすケースもあるため、定期的なメンテナンスや洗浄、場合によっては交換が必要になるのです。
フィルター交換の時期・費用
ここでは、フィルターの一般的な交換時期と費用について解説します。
交換時期
車両の使用環境やメンテナンス状況によって異なりますが、一般的には50万km程度の走行距離が交換の目安とされています。特に短距離走行が多い車両では、フィルター内にススや灰が蓄積しやすく、劣化や詰まりが早まる傾向にあります。
また、DPF再生機能がうまく作動しない場合や、警告灯が頻繁に点灯するようになった場合も、交換を検討すべき状態です。燃費の悪化、加速力の低下、アイドリング不安定といったエンジン性能の変化も見逃せません。
そのまま放置すると、排気系統全体への深刻なダメージや、車検での不適合につながる可能性があるため、早期の点検と対応が重要です。
費用相場
DPFフィルターの交換には高額な費用がかかります。小型車で30万〜40万円程度、中型〜大型トラックでは50万〜100万円程度で、部品代だけでなく工賃や調整費などの諸費用も含まれます。新品への交換は確実な性能回復が期待できますが、その分コスト負担が大きくなりがちです。
コストを抑える方法として「リビルト品(再生品)」の活用という選択肢もあります。使用済みのDPFを洗浄・修復し、品質を確認したうえで再販されているもので、新品よりも安価に入手できます。信頼できる業者から購入すれば、性能とコストのバランスを取りながら交換が可能になります。予算や車両の状態に応じて、最適な選択をすることが大切です。
DPFの交換と洗浄を比較
DPFは交換以外にも「洗浄」という選択肢もあります。DPF内部に蓄積したススや灰を除去することで、本来の性能を取り戻す方法です。交換よりもはるかに低コストなのが魅力です。
洗浄の方法は業者により異なりますが、主に専用の洗浄機と薬剤を使用して内部の汚れを除去します。作業後には圧力測定や報告書を通じて、回復度を数値で確認できるケースもあります。専門業者による実施であれば、洗浄後に新品同等程度まで性能が回復することもあります。
DPF洗浄の費用に関しては、小型車であればおよそ7万〜10万円、中型で9万〜12万円、大型でも12万〜15万円程度が目安で、新品交換に比べてかなり費用を抑えられます。
ただし、すでにフィルターが劣化している場合や、損傷がある場合は洗浄では対応できず、交換が必要になります。したがって、まずは専門業者に状態を確認してもらい、洗浄と交換、どちらが適切であるかを判断してもらうことが重要です。
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DPF洗浄サービスは、特許取得済みの独自洗浄技術と高性能な設備を活用し、DPF内部の微細なススや灰を徹底的に除去し、80%以上回復しない場合に無償で返却している「回復保証」もございます。
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DPFの交換を検討されている方へ
DPFは、ディーゼル車の排気ガスを浄化する重要な装置ですが、ススや灰の蓄積により性能が低下することがあります。交換の目安は走行距離50万km程度で、費用は30万円〜100万円程度です。
リビルト品の活用や、状態に応じて「洗浄」を選択することで、コスト削減が可能です。適切なDPF洗浄を行えば、新品同程度まで回復することもあります。コストと性能のバランスを見極め、最適なメンテナンス方法を選ぶことが大切です。