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ハイエースのDPF再生が終わらないのはなぜ?原因・対処法を解説

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ディーゼルエンジンを搭載したハイエースをお使いで「DPF再生がなかなか終わらない…」「何度も再生が始まる…」という状況にお困りでしょうか。

今回の記事では、そもそもDPF再生とは何かをはじめ、終わらない場合に考えられる原因、適切な対処法などを解説します。

ハイエースのDPF再生が終わらない状況にお困りの方はぜひ参考にしてください。

 

ハイエースのDPF再生が終わらないのはなぜ?

それではまず、DPF再生とは何かを解説し、その上でディーゼルエンジン搭載のハイエースのDPF再生が終わらない場合に考えられる原因を説明します。

 

そもそもDPF再生とは?

DPFは、ディーゼル車の排気ガスに含まれるPM(粒子状物質)による大気汚染を防ぐために設置されている捕集装置です。捕集されたススは一定量に達すると自動的に燃焼・除去(再生)され、フィルターをきれいな状態に保つように設計されています。

そのススの燃焼処理を「DPF再生」と呼びます。DPF再生には主に「自動再生」と「手動再生」があり、自動再生は条件が整ったときに車両によって自動的に行われる仕組みです。

 

DPF再生にかかる時間

DPF再生にかかる時間は、一般的に15分〜30分程度です。ただし、再生時間は車両の状態や走行状況、DPFの詰まり具合などによって前後します。

途中でエンジンを停止すると再生も中断されてしまい、再始動後もすぐには再開されないことがあるため、注意が必要です。再生が始まったら、できるだけ中断せずに最後まで完了させることが重要です。

 

終わらない場合に考えられる原因

ハイエースのDPF再生が、目安となる時間を経過しても終わらない場合に考えられる原因としては、以下のことが挙げられます。

DPFの過度な詰まり
内部にススやアッシュが過剰に蓄積すると、通常の自動再生では除去しきれず、再生処理が長引いたり終わらないことがあります。特に短距離走行や低速走行が続くと、条件が整わず、燃焼処理が不完全なまま蓄積されて、徐々に詰まりが悪化します。

排気温度センサーや差圧センサーの異常
DPF再生は、排気温度やフィルターの詰まり具合を検知するセンサーによって制御されています。それらのセンサーが故障すると、誤ったデータがECU(エンジン制御ユニット)に送られ、必要な再生処理が正しく行われなくなります。結果として、再生が終わらない等の状況も起こります。

 

ハイエースのDPF再生が終わらない場合の対処法

ハイエースのDPF再生が終わらない場合の対処法

DPF再生が終わらない場合は、まず車両の運転状況を見直すことが重要です。短距離・低速走行が多い場合は、信号の少ない幹線道路などで30分以上の連続走行を行い、排気温度を上げて自動再生を促すと効果的です。

それでも改善しない場合には、DPFの過度な詰まりの発生やセンサー等の異常が疑われます。その場合は自己対応を控え、専門的な点検・診断を受けることが推奨されます。状況によってはDPFの強制再生、洗浄、交換、関連部品(センサー・EGR・インジェクター等)の交換が必要になる場合もあります。異常を放置すると燃費悪化やエンジン不調につながるため、早めの対応が大切です。

強制再生とは?
DPFに蓄積されたススやアッシュを車両の自動・手動再生では処理しきれない場合に、専用機器を用いて外部から強制的に燃焼させる再生処理です。専門業者が専用ソフトウェアや診断機を接続して、操作することで高温燃焼を促します。通常の再生が困難なほど詰まっている場合などに用いられます。

DPF洗浄とは?
蓄積されたススやアッシュを物理的・化学的に除去し、DPF本来の性能を回復させるメンテナンス作業です。専用の洗浄装置を使って高圧水や洗浄液、エアブローなどを用い、内部の堆積物を取り除きます。DPFの交換に比べてコストが抑えられます。

 

富士商DPFサポートについて

富士商DPFサポートについて

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DPF再生とは?

ハイエースのDPF再生が終わらない場合には
今回はハイエースのDPF再生が終わらない場合に考えられる原因や対処法などを解説しました。DPF再生が終わらない、あるいは再生に時間がかかる場合には、DPFの過度な目詰まりやセンサーの不具合などが考えられます。

対処法としては、30分以上の連続走行で排気温度を上げることや、状況に応じて専門業者に強制再生や洗浄を依頼するのが有効です。トラブルを放置せず、早期の対応が重要になりますので、状況を正しく見極めて、必要があれば適切な業者に相談しましょう。

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